After Effects Tips Mochaで不要な物を消す方法

After Effects Tips Mochaで不要な物を消す方法

概要

Mochaを使って不要な物を消す方法をご紹介します。

映像素材について

本Tipsで使用している映像素材は「Pixabay」からダウンロードしたものです。素材名「1643
使用の際は「よくある質問」や「サービス規約」に目を通しておくようにしましょう。

動画解説

トラッキング

フッテージをシーケンスに載せる

フッテージをシーケンスに載せます。

メニューバーのエフェクトからMochaをクリック

メニューバーにあるエフェクトをクリックし、Boris FX MochaからMocha AEをクリックします。

【Launch Mocha AE】にあるロゴをクリック

Launch Mocha AEにあるロゴをクリックします。

【Mocha AE】が起動

するとMocha AEが起動します。

次に映像を再生して、対象物の位置・回転・スケールに変化があるか確認をします。

ペンで描く【Create X-Spline Layer】

マスクを描くツールにはペンで描くCreate X-Spline Layer

四角形で描く【Create Rectangular X-Spline Layer】

四角形で描くCreate Rectangular X-Spline Layer

円形で描く【Create Elliptical X-Spline Layer】

円形で描くCreate Elliptical X-Spline Layerがあるので、お好きなツールで描きましょう。

インジケーターを最初のフレームに移動

今回はCreate Rectangular X-Spline Layerを使用します。
インジケーターを最初のフレームに移動します。

【Create Rectangular X-Spline Layer】をクリックし、看板を囲む

Create Rectangular X-Spline Layerをクリックし、看板を囲みます。

ショートカットキー【Z】を押しながらドラッグすることでズームイン・ズームアウト。
ショートカットキー【X】を押しながらドラッグすることでパン

画面を拡大して見やすくします。
ショートカットキーZを押しながらドラッグすることでズームイン・ズームアウト。
ショートカットキーXを押しながらドラッグすることでパンができます。

頂点にカーソルを移動すると、カーソルのアイコンが変わる

頂点にカーソルを合わせると、カーソルのアイコンが変わります。
その状態でドラッグすると頂点を移動できるので、看板に合わせて調整します。

【Track Forwards】をクリックしてトラッキングを開始

Track Forwardsをクリックしてトラッキングを開始します。

マスクがズレて警告が表示される

このように対象物に被ってくる物があるとマスクがズレて警告が表示されます。

警告は【OK】をクリックして閉じる

警告はOKをクリックして閉じます。

作成されたレイヤーを消去

これはトラッキング失敗なので、作成されたレイヤーを消去して新たにマスクを描きます。

インジケーターを最初のフレームに移動

インジケーターを最初のフレームに移動します。

マスクの範囲は大きく描いて、レイヤー名を任意の名称に変更

マスクの範囲は大きく描いて、レイヤー名を任意の名称に変更します。
今回はboardとしています。

【Show surface】をクリック

Show surfaceをクリックすると青い枠が表示されます。

看板を囲うように青い枠を調整

看板を囲うように青い枠を調整します。
これはトラッキングデータになるものなので正確に囲いましょう。

【Track Forwards】をクリックしてトラッキングを開始

Track Forwardsまたは Track Backwardsをクリックしてトラッキングを開始します。

再生してズレていないかを確認します。
これでマスクがズレることなくトラッキングができました。

【Save the project】をクリックして【Mocha AE】を閉じる

問題なければSave the projectをクリックしてMocha AEを閉じます。

【Tracking Data】を開いて【Create Track Data】をクリック

Tracking Dataを開いてCreate Track Dataをクリックします。

トラッキングの情報が反映

トラッキングの情報が反映されました。

【Export Option】のプルダウンメニューをクリックし、【Transform】を選択

Export Optionのプルダウンメニューをクリックし、Transformを選択します。

【Layer Export To】の適用先を設定するために【ヌルオブジェクト】を使用

Layer Export Toの適用先を設定するためにヌルオブジェクトを使用します。

メニューバーにある【レイヤー】をクリックし、【新規】から【ヌルオブジェクト】をクリック

メニューバーにあるレイヤーをクリックし、新規からヌルオブジェクトをクリックします。
ショートカットキーoption ⌥+shift ⇧+command ⌘+Yでも作成することができます。

【null_board】と名称変更

任意の名称に変更します。
今回はnull_boardとしています。

フッテージを選択して【Layer Export To】のプルダウンメニューをクリックし、【null_board】を選択

フッテージを選択してLayer Export Toのプルダウンメニューをクリックし、null_boardを選択します。

【Apply Export】をクリックします。

Apply Exportをクリックします。

【null_board】にトラッキングの情報が反映

するとnull_boardにトラッキングの情報が反映されました。

0fにインジケーターを移動

0fにインジケーターを移動しておきます。

看板の文字消し

新規平面を作成して任意の名称に変更

ショートカットキーcommand ⌘+Yで新規平面を作成して任意の名称に変更し、OKをクリックします。
今回はkeshi_boardとしています。

【keshi_board】の【親ピックウイップ】を【null_board】に繋げる

keshi_board親ピックウイップnull_boardに繋げます。

【keshi_board】を非表示
【keshi_board】を非表示

keshi_boardを非表示にします。

ツールにある【ペンツール】をクリック

ツールにあるペンツールをクリックします。
ショートカットキーGでも選択ができます。

画面を拡大し【keshi_board】を選択した状態でマスクを描く

画面を拡大しkeshi_boardを選択した状態でマスクを描きます。

インジケーターを手動で動かしてマスクパスがズレている箇所があればキーフレームを打って調整

インジケーターを手動で動かしてマスクパスがズレている箇所があればキーフレームを打って調整します。

【マスクの境界のぼかし】を表示して値を【0.5】に変更


ショートカットキーFマスクの境界のぼかしを表示して値を0.5に変更します。

メニューバーにある【エフェクト】をクリックし、【描画】から【塗り】をクリック

メニューバーにあるエフェクトをクリックし、描画から塗りをクリックします。

【カラー】のスポイトで色を拾う

カラーのスポイトで色を拾います。

【keshi_board】を表示し、全体を確認
【keshi_board】を表示

keshi_boardを表示し、全体を確認します。

別の所から色を拾い調整

明るすぎたので別の所から色を拾い調整します。

マスク補正前
マスク補正後

マスクバレをしているので、エッジをマスクでオーバー気味に描いて補正します。

【露出調整】の数値を上げて再生

次に露出調整の数値を上げて再生し、マスクバレがないか確認をします。
色味を変えているので、再生して色味の確認もします。

遮蔽物のトラッキング

フッテージを選択して再び【Mocha AE】を開く

次に看板に被る遮蔽物のマスクを描きます。
遮蔽物のトラッキングデータが欲しいのでフッテージを選択して再びMocha AEを開きます。

インジケーターを最初のフレームに移動

インジケーターを最初のフレームに移動します。

【Create X-Spline Layer】を使ってマスクを描く

Create X-Spline Layerを使ってマスクを描きます。

【Show surface】は使わないのでオフに

その際、Show surfaceは使わないのでオフにします。

レイヤー名を【car】に変更

レイヤー名を任意の名称に変更します。
今回はcarとしています。

【board】のコグをオフにすることで、トラッキングの解析が速くなる

boardコグをオフにすることで、トラッキングの解析が速くなります。

【Track Forwards】をクリックしてトラッキングを開始

Track Forwardsをクリックしてトラッキングを開始します。

マスクがズレている場合は調整

マスクがズレている場合は調整します。
調整するとキーフレームが打たれて、キーフレーム間も補正されるので確認をして調整の繰り返しです。

【Save the project】をクリックして【Mocha AE】を閉じる

調整ができればSave the projectをクリックしてMocha AEを閉じます。

【Create Track Data】をクリック

Create Track Dataをクリックします。

【car】のコグをオンにして【OK】をクリック

Layer Controlsダイアログボックスが表示されるので、carコグをオンにしてOKをクリックします。

追加でヌルオブジェクトを作成して、任意の名称に変更

ショートカットキーoption ⌥+shift ⇧+command ⌘+Yで追加でヌルオブジェクトを作成して、任意の名称に変更します。今回はnull_carとしています。

フッテージを選択して【Layer Export To】のプルダウンメニューをクリックし、【null_car】を選択

フッテージを選択してLayer Export Toのプルダウンメニューをクリックし、null_carを選択します。

【Apply Export】をクリック

Apply Exportをクリックします。

0fにインジケーターを移動

ショートカットキーIで0fにインジケーターを移動しておきます。

新規平面を作成して任意の名称に変更し、【OK】をクリック

ショートカットキーcommand ⌘+Yで新規平面を作成して任意の名称に変更し、OKをクリックします。
今回はkeshi_carとしています。

【keshi_car】の【親ピックウイップ】を【null_car】に繋げる

keshi_carの【親ピックウイップnull_carに繋げます。

【keshi_car】を非表示

keshi_carを非表示にします。

ペンツールを使って遮蔽物のマスクを描く

ショートカットキーGでペンツールを選択し、遮蔽物のマスクを描きます。

ズレているところはキーフレームを打って調整

ズレているところはキーフレームを打って調整します。

屋根・人物・柱で分けてマスク

抜けに少し看板が出てくるので遮蔽物のパーツを屋根・人物・柱で分けてマスクを描き調整しました。

【keshi_board】表示し、【トラックマット】のプルダウンメニューをクリックして【keshi_car】を選択

keshi_boardを表示し、トラックマットのプルダウンメニューをクリックしてkeshi_carを選択します。

【アルファマットスイッチ】の隣にある、空白部分をクリックすると反転スイッチが適用

アルファマットスイッチの隣にある、空白部分をクリックすると反転スイッチが適用されます。

再生して確認

再生して看板がはみ出していれば調整します。

映像に馴染ませる

メニューバーにある【エフェクト】をクリックし、【ノイズ&グレイン】から【ノイズ】をクリック

最後に映像と馴染ませるためにノイズを足します。
keshi_boardを選択した状態で、メニューバーにあるエフェクトをクリックし、ノイズ&グレインからノイズをクリックします。

【ノイズ量】の値を【4】に変更

ノイズ量の値を4に変更します。

ノイズ適用前
ノイズ適用後

再生してマスク・質感に違和感がなければ完成です。


information

検証日:2024-8-7
環境:macOS Sonoma(14.4.1) / After Effects 2024(24.5.0)