After Effects Tips トラッキングで不要な物を消す方法
![After Effects Tips トラッキングで不要な物を消す方法](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips11_sam_0808.jpg)
概要
![](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_01-1024x471.png)
After Effectsのトラッキングを使って不要な物を消す方法をご紹介します。
動画解説
トラッキング
![素材をタイムラインパネルにドラッグ&ドロップ](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_02-1024x640.png)
フッテージをシーケンスに載せます。
![メニューバーにある【ウィンドウ】をクリックし、【トラッカー】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_03.png)
メニューバーにある【ウィンドウ】をクリックし、【トラッカー】をクリックします。
![トラッカーパネルが表示されるので、フッテージを選択した状態で【トラック】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_04-1024x640.png)
トラッカーパネルが表示されるので、フッテージを選択した状態で【トラック】をクリックします。
![レイヤーパネルが表示されて【トラックポイント 1】がパネル内に表示されます。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_05-1024x492.png)
レイヤーパネルが表示されて【トラックポイント 1】がパネル内に表示されます。
![映像を再生して、対象物の位置・回転・スケールに変化があるか確認し、欲しい情報のチェックボックスにチェックを入れます。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_06-1024x492.png)
次に映像を再生して、対象物の位置・回転・スケールに変化があるか確認し、欲しい情報のチェックボックスにチェックを入れます。
![今回は手ブレしているので、位置・回転・スケールのすべてにチェックを入れます。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_07.png)
今回は手ブレしているので、位置・回転・スケールのすべてにチェックを入れます。
チェックを入れた数が多いほど分析に時間がかかりますが、詳細な情報を得られます。
![2個以上にチェックを入れると2点のトラックポイントが表示されます。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_08_-1024x492.png)
2個以上にチェックを入れると2点のトラックポイントが表示されます。
![2点の場合、消したい対象物の対角線でトラックポイントを指定します。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_09-1024x492.png)
2点の場合、消したい対象物の対角線でトラックポイントを指定します。
![対象点を囲ってターゲット領域と検索領域を指定します。
内側の枠は【ターゲット領域】と呼ばれ、この枠でトラッキングしたいものを囲います。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_10-1024x492.png)
対象点を囲ってターゲット領域と検索領域を指定します。
内側の枠は【ターゲット領域】と呼ばれ、この枠でトラッキングしたいものを囲います。
![外側の枠は【検索領域】と呼ばれ、【ターゲット領域】を分析する範囲です。
この範囲を広げると精度が高くなる可能性がありますが、分析に時間がかかります。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_11-1024x492.png)
外側の枠は【検索領域】と呼ばれ、【ターゲット領域】を分析する範囲です。
この範囲を広げると精度が高くなる可能性がありますが、分析に時間がかかります。
範囲を大きくすれば正確に取れるというわけではないので、コツを掴みましょう。
![領域指定の調整が完了すれば【分析】の【再生方向に分析】をクリックすると、自動でフレーム間の分析が行われます。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_12.png)
領域指定の調整が完了すれば【分析】の【再生方向に分析】をクリックすると、自動でフレーム間の分析が行われます。
分析が終わると全体を見直してターゲット領域がズレていないか確認をします。
ズレていればトラックポイント・領域範囲を調整して分析しなおします。
![メニューバーにある【レイヤー】をクリックし、【新規】から【ヌルオブジェクト】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_14.png)
ターゲットを設定するために【ヌルオブジェクト】を使用します。
メニューバーにある【レイヤー】をクリックし、【新規】から【ヌルオブジェクト】をクリックします。
ショートカットキーoption ⌥+shift ⇧+command ⌘+Yでも作成することができます。
![【ターゲットを設定】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_15.png)
【ターゲットを設定】をクリックします。
![ターゲットダイアログボックスが表示されるので、レイヤーの適用先がヌルオブジェクトであることを確認して【OK】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_16.png)
ターゲットダイアログボックスが表示されるので、レイヤーの適用先がヌルオブジェクトであることを確認して【OK】をクリックします。
![【適用】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_17.png)
【適用】をクリックします。
![モーショントラッカー適用オプションダイアログボックスが表示されるので【OK】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_18.png)
モーショントラッカー適用オプションダイアログボックスが表示されるので【OK】をクリックします。
![0fにインジケーターを移動しておきます。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_19-1024x640.png)
0fにインジケーターを移動しておきます。
平面とマスクで対象を隠す
![ショートカットキーcommand ⌘+Yで新規平面を作成して任意の名称に変更し、【OK】をクリックします。
今回は【keshi】としています。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_20.png)
ショートカットキーcommand ⌘+Yで新規平面を作成して任意の名称に変更し、【OK】をクリックします。
今回は【keshi】としています。
![【keshi】の【親ピックウイップ】を【ヌル 1】に繋げます。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_21.png)
【keshi】の【親ピックウイップ】を【ヌル 1】に繋げます。
![【keshi】を非表示にします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_22-1024x640.png)
一旦【keshi】を非表示にします。
![ツールにある【ペンツール】をクリックします。
ショートカットキーGでも選択ができます。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_23.png)
ツールにある【ペンツール】をクリックします。
ショートカットキーGでも選択ができます。
![画面を拡大し【keshi】を選択した状態でマスクを描きます。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_24-1024x640.png)
画面を拡大し【keshi】を選択した状態でマスクを描きます。
インジケーターを手動で動かしてマスクパスがズレている箇所があればキーフレームを打って調整します。
![ショートカットキーFで【マスクの境界のぼかし】を表示して値を【0.5】に変更します。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_25.png)
ショートカットキーFで【マスクの境界のぼかし】を表示して値を【0.5】に変更します。
![メニューバーにある【エフェクト】をクリックし、【描画】から【グラデーション】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_26.png)
メニューバーにある【エフェクト】をクリックし、【描画】から【グラデーション】をクリックします。
![【グラデーションの開始】【グラデーションの終了】は任意の位置にします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_27-1024x640.png)
【グラデーションの開始】【グラデーションの終了】は任意の位置にします。
![【開始色】【終了色】は配置した箇所に近しい色をスポイトで拾います。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_28-1024x640.png)
【開始色】【終了色】は配置した箇所に近しい色をスポイトで拾います。
![看板のエッジが直線ではないため、エッジをマスクでオーバー気味に描いて直線に補正します。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_29-1024x592.png)
看板のエッジが直線ではないため、エッジをマスクでオーバー気味に描いて直線に補正します。
![次に【露出調整】の数値を上げて再生し、マスクバレがないか確認をします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_31_0201-1024x286.png)
次に【露出調整】の数値を上げて再生し、マスクバレがないか確認をします。
色味を変えているので露出の数値を戻して再生し、色味の確認もします。
映像に馴染ませる
![【keshi】を選択した状態で、メニューバーにある【エフェクト】をクリックし、【ノイズ&グレイン】から【フラクタルノイズ】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_32.png)
次に映像と馴染ませるために色ムラの質感を加えていきます。
【keshi】を選択した状態で、メニューバーにある【エフェクト】をクリックし、【ノイズ&グレイン】から【フラクタルノイズ】をクリックします。
![【フラクタルノイズ】の設定を以下のようにします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_33.png)
【フラクタルノイズ】の設定を以下のようにします。
フラクタルノイズ設定
- コントラスト:70
- トランスフォーム
- スケール:50
- 展開:3×+190
- 不透明度:20
これらの数値を調整して馴染ませましょう。
![メニューバーにある【エフェクト】をクリックし、【ノイズ&グレイン】から【ノイズ】をクリックします。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_34.png)
最後にノイズを足します。
メニューバーにある【エフェクト】をクリックし、【ノイズ&グレイン】から【ノイズ】をクリックします。
![【ノイズ量】の値を【2】に変更します。](http://www.carp-tips.carps.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2024/08/AEtips011_0808_35.png)
【ノイズ量】の値を【2】に変更します。
再生してマスク・質感に違和感がなければ完成です。
検証日:2024-8-7
環境:macOS Sonoma(14.4.1) / After Effects 2024(24.5.0)